「前日からお並びいただくことは出来ません」の曖昧さが招いた東京駅Suica暴動

2014年12月21日午前のGoogleトレンド急上昇ワード

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東京駅が急上昇ワード

急上昇の理由: 東京駅開業100周年記念Suicaの販売体制がぐずぐずで、大混乱を招いたため。

ソースはこちら↓

記念スイカ販売で客殺到し大混乱 9000人が行列、販売前倒しも 東京駅100周年 - 産経ニュース

集まる人数の予測が甘かったとか、行列の整理がきちんとできていなかったとか、いろいろあるでしょうが、今回やってしまったチョンボで一番ひどいのは、

ルールを守らずに前日から並んでいた人に販売してしまった

というところでしょうね。

「あれ君、昨日から並んでたの? ほんとはダメなんだけどねえ、はいSuica」

「君はちゃんと朝から並んだの? 残ってるわけないじゃん(笑)」

みたいな状態に見えますからね。

でも、この「徹夜禁止」とよく表現されているルール、JRからはどのような形で広報されていたのでしょうか。本当にそんな禁止ルールはあったんでしょうか。

JR東日本のサイトで公開されているレポート↓を見てみても、行列に関する禁止事項などは書かれていないんですよね。

東京駅開業100周年記念Suicaの発売について

「東京駅開業100周年記念Suica」の発売について(PDFファイル)


いろいろ検索してみると、ポスターにその旨書かれていた↓ことが判明しました。

前日からお並びいただくことは出来ません

*前日からお並びいただくことは出来ません。ご了承ください。

マクミラン大佐(12/28デザスト行)(@makumiran_cpt)さん | Twitter より (画像URL

東京駅の運営について私が疎いせいでしょうか、「前日からお並びいただくことは出来ません」の意味がピンときません。

でも、こんな感じの意図だったんじゃないでしょうか。

終電が出たあと東京駅(丸の内南口ドーム)はシャッターを閉めるので、そこに並ぶことはできません。

閉めている間に、「丸の内南口ドーム内特設ブース」を設置するので、始発に合わせてシャッターを開けたときから、発売窓口に並ぶことができますよ、くらいの意味でしょうか。

ドーム外や駅外に並ぶことに関してなんらかのルールを決めようと意図したものではないような気がします。ここには並べませんよ、ってだけ。

どうしても入手したい人は、並べないとされている場所のすぐ外側に並ぶでしょうね。当たり前です。このことに気付けないなら想像力が欠如している。JRはもう少し考えるべきだった。

果たして、並べない場所のすぐ近くに並んだ人は記念Suicaが入手できた。

「ある場所に並べない」という表現を、並ぶこと自体を禁止していると解釈し、朝一で並ぼうとした人は、入手できなかった。(おそらく販売を中断しなかったとしても、15000枚=5000人には入らなかったでしょう)

曖昧なルールを定めたがゆえに、「ルールを守らない奴が得をした」みたいな変な恨みを生み出してしまいました。加えて、中断せずに15000枚販売していれば買えたであろう徹夜組の恨みまで買ってしまっているし。

どうすればよかったのか。「並べません」なんて手抜きするんじゃなくて、数日前から並ぶべき場所を提示して、5000人を超えたあたりには、買えないかもってちゃんと知らせて、混乱が起こらないようにきちんとコントロールすべきだったんでしょうね。

今さらこんなことを言っても始まらないので、とりあえず、100万枚くらい刷って、希望者全員に行き届くようにするというのが、次善の策だと思います。

まずは転売厨を懲らしめましょうよ。

バカが売って、バカが転売して、それをバカが買う。この連鎖に入っていない人にとっては、どうでもいいことですけどね。工場でいくらでも作れるものが、そんなに欲しいのだろうか・・・

テーマ : 鉄道 - ジャンル : 趣味・実用

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