スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

飼い猫のトキソプラズマが妊娠時に与えるリスクを正しく評価する

2012年9月24日午前のGoogle急上昇ワード
1位 トキソプラズマ
トキソプラズマが急上昇ワード

急上昇した理由:「先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症 患者会」(トーチの会)が設立され、妊娠中の注意点などを呼びかけていく活動を行っていくことが報道されたため。

ソースはこちら↓

妊娠中の感染に注意を 患者会設立 NHKニュース

で、今回のエントリに関連の深い箇所を引用↓

都内で23日開かれた設立総会で、患者会の顧問を務める長崎大学小児科の森内浩幸教授が、感染して障害が出る子どもの数は、推計で、トキソプラズマが、毎年数百人、サイトメガロウイルスは、およそ1000人と報告しました。

で、こういう報道を見ると、早とちりしてしまうことがあるので、よく考えてみようというのが本エントリの主旨。

(1)妊娠中のトキソプラズマ感染で子供に障害が発生することがある
  毎年数百人と、少なくはない数字。

(2)トキソプラズマに感染している人は多く、
  世界人口の3分の1が感染していると推測されている

(3)トキソプラズマの感染ルートの1つとして猫からの感染がある

上記の3つは、基本的には正しいものと思われます。

(1)は前述のニュースからの情報

(2)は、ウィキペディアからの引用。ウィキペディアでは[要出典]状態になっていたので、念のため、他の情報ソースも探してみました。下記は個人サイトですが、

トキソプラズマ症と猫と妊婦

(注1)日本人の成人の20~30%がトキソプラズマに感染しているといわれています。フランス人は80%も感染しているそうです。

という情報がありました。これも出典は明記されていませんでしたが、感染している人が非常に多い、珍しくない病気であることは間違いなさそうです。

(3)はすでに明確になっている事実のようで、前述のウィキペディアにも、感染経路として「食肉」「ネコ」「胎盤」「その他」のように分類されていました。

で、上記の(1)(2)(3)を関連付けて、「妊娠時に猫を飼うのは危険だ」なんて結論に達してしまう人がいそうですが、そんなに単純じゃない。結論から言うと、飼い猫のリスクはかなり低い。

とにかく結論を知りたい人は↓下記のリンク先を読んでください。おそらく、飼い猫を手放す、なんて選択肢を選ぶことになる可能性は相当低いでしょう。

妊娠したらネコはどうする?トキソプラズマ [猫] All About

で、飼い猫を過剰に危険視する結論にいたってしまう人がいるのは、何でだろう?と。情報の間違った解釈はどのへんにあるんだろうと、一つ一つ見ていきたいと思います。

冒頭にあげたNHKニュースからの引用ですが、

患者会を設立したのは、妊娠中にトキソプラズマという寄生虫やサイトメガロウイルスに初めて感染し、子どもの脳や耳などに、障害が出た母親たちです。

「初めて」というのが重要なポイントです。

トキソプラズマに感染している人は山ほどいますが、妊娠前にすでに感染している人はセーフなんですね。妊娠中の初感染がまずいわけですから。あわせて飼い猫も検査して、対応を考えればいい。

  [本人]  [飼い猫]
(A) 感染済   -   → OK
(B) 感染未 感染未  → 飼い猫が新たに感染しないよう気を付ける
(C) 感染未 感染済  → リスク高?

(B)の場合、室内で飼う、生肉を食べさせないなどの対策で、ほぼ確実に防げるでしょう。

(C)は、「リスク高」って書きましたが、実はそうでもなさそう。ウィキペディアに

ただし感染ネコがオーシストを排出するのは初感染の際の数週間に限られており、オーシストを排出しているのはネコの1~2%程度に過ぎない。ネコと触れるだけで感染するわけではなく、またネコの糞便中のオーシストも成熟するのに数日を要することから、通常の飼い猫であれば感染源としてはそれほど重要ではない。

とあります。(オーシストっていうのは、寄生虫の卵みたいなもんだと思っておけばいいみたい)

感染するためには、ネコの初感染から数週間の期間に、数日放置した糞に、不適切な接触(口に入れるなど)をする必要があり。まともな飼い方をしていれば、まず大丈夫そうな感じ。

ここまでで分かったことをまとめてみると、

・感染者が多いといっても、感染自体が危険というより感染のタイミングが重要
・猫が感染経路の一つだといっても、通常の飼い方なら感染リスクは低い
・リスクは猫だけではない、他の感染ルートにも注意

3つ目は大事で、猫よりもっと気をつけなきゃいけないものがあるぞ、っていう点ですね。

トーチの会のサイトでも、猫を飼うななんて書いてはなく、猫を飼うときはこういうところに気を付けましょうといった情報を提供しています。

Q 妊婦はネコを飼ってはいけないのですか? - トキソプラズマ|先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」

他のリスクとしては、「土いじり」と「生肉」があげられていました。この2つは、妊娠中くらいは我慢すればいいんじゃないかというようにも思いますけどね。

この2つについては、ガーデニングの際は気を付ける、生肉は食べないこと、という感じの回答でした。■

[2012年9月25日追記]
↓トキソプラズマへの感染は悪いことばかりではない、という一説もあるそうで・・・
星新一「ネコ」とトキソプラズマとドーパミン

テーマ : マタニティライフ - ジャンル : 結婚・家庭生活

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。