迷惑な直木賞ノミネート

2012年7月18日午前のGoogle急上昇ワード
4位 辻村深月
6位 直木賞
辻村深月、直木賞が急上昇ワード

急上昇した理由: 辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」が、第147回直木賞を受賞したため。

ソースはこちら↓

直木賞は辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」に決まる:イザ!

芥川賞と直木賞の発表の時期には、毎回、作家名と作品名が検索ワードランキングに登場しますね。

テレビでも取り上げるし、本も売れるだろうし。普段本を読まない人が買っちゃったりして。

で、毎度気になるのが、こういうあたり↓

平成生まれでは初、男性では史上最年少の直木賞作家となるか注目されていた朝井リョウさん(23)は受賞を逃した。

ノミネート作品があってその中から選ばれるわけだから、選ばれなかなったものも、もちろんある。

無名の新人だったらノミネートだけでも、それなりに嬉しかったり、本の売れ行きが伸びたりなんて効果があるのかもしれないだろうけど、それなりに名前も売れていて、作家として十分成功しているような中堅だったら、かえって迷惑だったりして。

勝手に俎上にのせらて、比べられて、負けたみたいな形になっているという。

告白してもいないのに、ふられたみたいな。

直木三十五賞 - Wikipediaに言及のあった、筒井康隆氏のこのエピソードは面白い↓

(選考委員が理解が乏しいようなSFのようなジャンルが不利な扱い受けている傾向があるのでは、という説がある)

この様な風潮によって受賞を逃した作家には小松左京・星新一・筒井康隆・万城目学などがおり、中でも不利とされるSFを専門範囲とし三度にわたり落選の憂き目を見た筒井は、後に『別冊文藝春秋』において、直木賞をもじった「直廾賞」の選考委員たちが皆殺しにされるという、直木賞選考を批判的に風刺した小説『大いなる助走』を発表している。


受賞作だけ発表して、ノミネート作は秘密裡にしておいた方がいいのでは、と思うこともあります。■

[2012年8月12日追記]
「大いなる助走」を読んでみました↓
直木賞選考委員連続殺人事件 筒井康隆「大いなる助走」

テーマ : 雑記 - ジャンル : 本・雑誌

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